ナチュリエ ハトムギ化粧水の成分解析
以前、ナチュリエのハトムギ化粧水の成分を読む機会がありましたので
せっかくならブログに残しておこうと思い、まとめてみました。
普段はプログラミング学習の内容を書いているブログなのですが
前職で化粧品メーカーの研究開発をしていたので
たまにその分野についても書いていくかもしれません。
ナチュリエ ハトムギ化粧水の各成分の働き
全成分表示と各成分の役割を表にまとめました。
水の次に、DPG,BG,グリセリンと3つ続いている成分は、
よく使われる水溶性の保湿剤で、安全性も比較的高いものです。
ただ、DPGは稀にお肌状態によっては刺激を感じる方もいるので、
敏感肌の方は少し注意が必要な成分になります。
保湿力の面でいうと、保湿力が低い成分順に配合量が多くなっているので、
保湿力はそこまで高くないと思います。
次にメイン成分のハトムギエキスがきていますが
恐らくここから1%以下になると思います。
エキス成分は高価であり、さらに配合量が多いと刺激のリスクが
上がってしまうため多く配合することが難しい成分です。
ですので、エキス成分を1%以上入れることはほとんどないと思います。
ハトムギエキスの効果については後ほど詳しく説明いたします。
次のグリチルリチン酸ジカリウムは、皮膚コンディショニング剤(抗炎症)
として使用されていると思います。
抗炎症剤として国に効果が認められている成分ですが、
薬機法上、化粧品なので抗炎症とは言えませんね....
次の(スチレン/アクリレーツ)コポリマーは白濁剤で
化粧品の外観を、白くするために使われています。
ただ、残念ながら特に何か効果があるというわけではありません。
効果というよりも、白くすることで美容成分がたくさん入っていて
より効きそうなイメージを演出するために入れています。
次にエタノールがきています。
おそらくなじみの向、もしくはrハトムギエキスの抽出溶媒として
使われている可能性があります。
エタノールは化粧水の浸透を助ける効果があるので、
その目的で使われることが多いです。
また、ハトムギエキスの抽出溶媒として使われている可能性もあります。
抽出溶媒とは植物の葉や茎などに含まれる、
お肌に有用な成分を溶かし出す際に使う液体のことを指します。
化粧品に配合される植物エキス自体は、植物の葉や茎を
エタノールや先述したBGなどの溶媒に漬け込むなどして、
エキスを溶かしだして作られています。
この状態のものを化粧品に配合しているので、
抽出溶媒も自動的に入り込むようになっています。
次のクエン酸とクエン酸Naは、どちらもよく使われるpH調整剤です。
続く、メチルパラベン・プロピルパラベンはどちらも防腐剤になります。
世界中で何十年も使われている実績のある防腐剤なので
安全性はほぼ問題ないと思いますが、肌状態によっては刺激が出る場合があります。
ですが、そこまで過剰に心配する必要はないと思います。